今回はこのようなときの対処法についてお話しをします。
この記事を書いた人
海外一人旅が大好きで9年ほど海外生活に人生を費やす。
経験に基づく情報を発信しています。
少しの意識でトラブルを防ぐ可能性は上がります。
記事の前半は押し売りを上手にかわす対処法、後半は応用編で東南アジアでよくある詐欺とその対処法をご紹介します。
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強引な押し売りを上手にかわす対処法
対処法を説明する前に、まずは心持ち(マインド)について説明をします。
知っておく事実
- 相手も人間、感情がある
- 相手は必死に商売している
- 国が違うから、考え方は違う
そんなの当たり前、と思うかもしれませんがいざトラブルに巻き込まれると忘れがちに。
この3つは意識して心に留めてください。
これに加えて
現地の言葉で「ありがとう」と「こんにちは」を伝えられるようにします。
言葉を覚えることでトラブル回避率が格段に上がります。
そして、基本姿勢は「相手にしない、すぐに立ち去る」
それでは順に説明していきます。
無視をしない
相手にしないといっても無視はよくありません。
無視をすればそれ以上話しかけない人もいます。
しかし、それでも強引にくる店主は少なくありません。
そのような店主は物事を自分本位に考えがちです。
- なんだこの人、愛想悪いな
- 少しぐらい反応してもいいのに、イヤな感じ
「どうでもいいや」って思われるならいいですが、なかには気分を悪くして口論に発展することもあります。
ニコッと微笑みながら現地の言葉で「ありがとう」と言う。
これだけで十分です。
ポイント
相手を見て、手は胸の前でパー「結構です」のポーズ。
軽く会釈をして現地の言葉で「ありがとう」をゆっくり連呼。
足を止めずに立ち去る
このような行動をすれば、強引な店主の気持ちを害さずにスルーできますよ。
睨まない
目は口ほどにものをいいます。
目で自分の感情を伝えているのと同じです。
イヤな気持ちになると無意識に睨みつけているかもしれません。
そんな感情が出てしまったら「国が違うし仕方ない」と考えてみてはどうでしょう。
文化や習慣がまったく違う国に旅行しています。
「考え方が違う」という意識があるだけで冷静になれますよ。
乱暴な口調で返さない
すごく粘り強い店主もいます。
立ち去ろうとしても、腕を掴まれたり服を持たれたり。
ついイラッとして「離して!」と強い口調になることはあります。
しかし、どんな場面でも怒らず冷静に対処しましょう。
たとえ言葉が通じなくても口調で感情は伝わります。
相手も人間、こちらが感情的になれば相手もつられて感情的になります。
そんなときはどうすればいいでしょうか。
ポイント
真顔で目をみて「ノー」とはっきり伝える。
乱暴な口調ではなく強い口調で。
首を横に振りながら、手は胸の前でパー「結構です」のポーズ。
そして立ち去る。
これでも離してくれないなら
アピール
掴まれている腕を周りにアピール。
「ポリス、ポリーース!」
大きな声で周りの人に伝える。
無表情で。
おそらく、周りの人に「ポリス」と言っても伝わりません。
だから日本語で「助けてー」でも構いません。
感情を込める必要はありません。
周りの人は状況を見て「困っているんだな」と理解してくれます。
周りの視線をこちらにむけるだけで十分です。
粘り強い店主は「オケー、オケー」と掴んだ手を離してくれますよ。
困ったときは周囲にアピールする。
店主の感情を逆なでしないよう心がけてください。
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東南アジアでよくある詐欺の手口と対処法
強引な押し売りの対処法をお伝えしました。
押し売り以外に、東南アジアでよくあるトラブルをお話します。
あらかじめ知っていると、遭遇したときに「あぁ、これか」となり冷静に対処できます。
押し売り対処法を応用しましょう。
無料ガイドを提案してくる
タクシードライバーやトゥクトゥクドライバーがよく使います。
無料といっても、もちろんあとでお金を請求されますよ。
- ガイドは無料だけど、ガソリン代ちょうだい
- 無料なのは30分だけだよ
理由はさまざま。
対処法
約束が違う!と思いますが、相手も生活のためにしています。
あまりにも高額な場合は支払わない態度でいいと思います。
その場合は周囲が気づくように大きな声を出してください。
「ノーノーノーノー」と連発するだけでも効果あります。
あくまで落ち着いて丁寧に。
相手も手荒な真似はできません。
しかし、個人的な意見になりますが、高額じゃなければ支払うのもアリかなって思います。
このように感じる気持ちはわかります。
騙してお金を得ようとする心持ちが許せませんよね。
かばうつもりはありませんが相手は生活費を稼ぐために工夫した結果です。
相手も引き下がれない理由があるかもしれません。
なので妥当と思える金額を渡してみてはいかがでしょうか。
妥協案
- 3,000円請求されたら、現地の生活水準や満足度を考慮して1,000円だけ支払う
- 追加料金1,000円請求なら、300円だけ払う
3分の1ほど渡せば、しぶしぶ引き下がることが多いです。
相手は少しでもお金を稼ぎたい。
だからたとえ少額だろうと相手の面子を保つことができます。
すると穏便におさまる可能性は高くなりますよ。
騙した相手は悪い。
しかし、無料につられた自分も危機感が足りなかった。
「勉強代」として支払ってみてはどうでしょうか。
大切なのは、イヤな気持ちを残さず旅行を楽しむことです。
睡眠薬を飲まされる
カフェやバーで声をかけられて一緒に飲もうと誘われます。
話がはずみ徐々に打ち解けてきます。
すると
- 「これ美味しいから飲んでみて」と相手の飲み物をこちらに勧めてくる
- 席を立ち、しばらくするとドリンク片手に「これあげる!」
このような場合は気をつけてください。
睡眠薬が入っているかもしれません。
眠っているあいだに所持品を奪われます。
友人はこの手口で現金とスマホを盗られました
対処法
安易に勧められた飲み物を口にしない。
これしかありません。
好意を断ると申し訳なく感じますが、断ってください。
それなら、ほんの少しだけ飲んでみてください。
もっと飲んでと勧めてきたり、イッキ飲みをあおるようなら睡眠薬強盗の可能性はかなり高いです。
少し飲んで気分が悪い・急に酔った場合は急いでタクシーで宿泊先に戻ってくださいね。
答えはもちろんNOです。
日本語で声をかけられる
日本語で話しかけてくる人がいます。
から会話がはじまり
このような流れ。
ほかにも街中で知り合った人に
ついていくとギャンブルを誘われたり食事代を請求されたり。
すべての人が騙そうとするわけではないですが、何かしらの目的がある場合が多いです。
対処法
「知らない人についていってはいけません」
小さいころ、親や先生にさんざん注意されました。
でも海外に来ると知らない人についていく旅行者は案外多いそうです。
気をつけてくださいね。
騙そうとしてくる人はだいたいカタコトの日本語を話します。
そんな人をかんたんにスルーする方法は次の通り。
対処法
違う国籍を伝える:筆者はいつも「マレーシア人です」と答えます
すると相手は引き下がります。
「日本人」が日本人を騙す
信じたくない話ですが事実です。
儲け話を持ちかけてきた場合は、なにか理由があると疑ってください。
ポイント
- 騙してお金をとる
- 身代わりにする
- 共犯者にする
「こんな儲け話があるんだけど」と一緒に事業をやらないかと誘われます。
この場合は違法もしくはグレーな事業を運営している場合がほとんどです。
都合が悪くなるとすべての責任をあなたに押し付けて雲隠れ。
旅先で知り合う日本人が儲け話を持ち出してきたらご注意ください。
対処法
むやみに話を信じない。
儲け話は簡単には出回りません。
儲け話を持ちかける人は、悪いと感じていない場合があります。
このような考えかもしれません。
しかし、本心は「自分の利益が一番大切」
不都合なことが起こると、自分を守るために他人をアッサリ切り捨てます。
本当にいい話なら、身近な人や仲の良い友人を誘います。
それができないから、出会って間もないあなたに話を持ちかけます。
うまい儲け話は疑ってください。
もしも被害にあってしまったら
たとえ気をつけていても被害にあうこともあります。
もしも被害にあってしまったら警察に相談してください。
現地の言葉か英語で伝える必要があるので難易度高いですが。
しかし、当てにしてはいけません。
ぼったくりでは警察は動いてくれません。
対応してもらえるのは大怪我をした場合ぐらいでしょうか。
やはり自分の身は自分で守る必要があります。
トラブルは未然に防ぐことを心がけてください。
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まとめ:心構えで多くのトラブルが防げます
心構え次第で多くのトラブルを回避できます。
騙してくる人はごく一部。
旅で出会う人は、優しく「いい人」ばかりです。
多くの人は、困っている人をみると助けになってくれます。
- 道に迷った
- 注文の仕方がわからない
- バスの乗り方がわからない
- ガス欠したけど近くにガソリンスタンドがない
たった一度のイヤな出来事が、その国全体のイメージを悪くします。
たった一度のイヤな出来事で、その国をきらいになりたくありません。
だから、トラブルにあわない心構えが大切だと思います。
強引な人・騙そうと近づいてくる人に出会っても、事前に対処法を知っているだけでトラブルを回避できます。
相手も人間。
生まれ育った環境が違っても「喜怒哀楽」が生まれるきっかけは似ていると思います。
自分なら、どういう態度を取られると、どんな気持ちになるのか。
これを考えて相手と向き合えば多くのトラブルは回避できますよ。