筆者の持つ5年用パスポートが残り3ページになったので10年用パスポートを新しく発行しました。
しばらく海外旅行する予定がないので新規発行する必要はないけど、手に入れたかった理由があります。
それは
実物を見ると思った以上にかっこよく、スタンプ押されたくないという気持ちが出てきます。
この記事では東南アジアを中心に海外ひとり旅してきた目線から、パスポート有効期限の選び方と新パスポートの浮世絵デザインについてご紹介します。
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パスポート有効期限は5年用・10年用の2種類ある
パスポートには5年用(紺色)と10年用(赤色)があります。
結論を先に言うと、5年用と10年用で申請費用が5,000円変わるので特別な理由がない限り10年用が金銭的にお得です。
20歳未満は注意
20歳未満の方は5年用パスポートしか申請できません
パスポート | 申請費用 |
---|---|
10年有効(20歳以上) | 16,000円 |
5年有効(12歳以上) | 11,000円 |
5年有効(12歳未満) | 6,000円 |
20歳以上の方は5年・10年どちらでも選べます。
5年用パスポート
査証欄が28ページ、追記欄が3ページあります。
(2016年9月発行、5年用パスポートで数えました)
※査証欄:出入国スタンプやビザシールが貼られる場所
海外旅行へ1回行くと出入国スタンプ(証印)が4つ押されます。
(日本の出国・入国スタンプ各1つ、訪問国の入国・出国スタンプ各1つの合計4スタンプ)
自動化ゲートがある場合、スタンプは押されません。
スタンプがほしい場合はゲート通過後にいる職員に一言かける必要があります。
先ほどお伝えした通り10年用パスポートが金銭的にお得です。
しかし使い方によっては5年用が最適な場合があります。
それは「ビザラン」をする人。
ビザラン
ビザランは滞在期間終了前に近隣国へ出国し、すぐに再入国する行為。たとえ数時間でも出国して再入国すると、再び30日の滞在ができるので長期バックパッカーが多用する方法。
日本のパスポートは多くの国でビザ取得の必要なく滞在可能。
(国により滞在日数は異なりますがだいたい30日)
しかし、出入国を繰り返していると入国拒否される場合があります。
理由は不法労働を疑われるから。
一般的に考えて、他国の人が理由もなく何度も国を出たり入ったりしていると怪しいですよね。
東南アジアは不法労働者が多いようで水際対策として税関である程度の基準があるようです。
その一つとして入出国スタンプの数が挙げられます。
1ページで押される出入国スタンプは6〜7コが平均的。
国を行き来するとスタンプが4つ押されるので意外とすぐにページがスタンプで埋め尽くされます。
タイでビザランする場合
タイはビザなしで30日滞在可能です。
長期滞在するために30日前に隣国へ出て一日で戻るビザランを繰り返す人をチラホラ見かけましたが年々ビザランの規制が厳しくなっているそうです。
※2017年の話だから今はもっと厳しいかも
短期間でスタンプ数が多いと税関職員が入国を認めてくれません。
観光ビザも同様です。
連続3回以上の観光ビザを取得する場合、税関職員次第で「次回は観光ビザを発行しません」というスタンプが押された事例もあります。
筆者は経験ありませんが、現地で知り合った方にスタンプを見せてもらったことはあります。
その人に聞いた裏ワザが、出入国スタンプとビザシールで査証欄を使い果たして新規でパスポートを発行するというものです。
「次回は観光ビザを発行しません」スタンプが押されても、新しいパスポートになると再び取得できるそうです。
パスポート番号で紐付いてそうな気もしますが、観光ビザを合計9回取得している人の実話になります。
※確実ではありませんので参考程度にしてください
たくさん出入国を繰り返す予定がある人は5年用パスポートがよさそうですね。
10年用パスポート
ビザランを繰り返す予定がない人は断然10年用パスポートがおすすめです。
査証欄が45ページ、追記欄が2ページあります。
(2020年3月発行、10年用パスポートで数えました)
出張で頻繁に海外へ行く人以外、査証欄をスタンプで埋め尽くすのは難しいのではないでしょうか。
更新手続きの手間や費用を考えると10年用パスポートが断然お得です。
※査証欄を追加で40ページ増やせます
(5年用・10年用関係なく40ページ増補で2,500円、増補申請はいつでも可能)
そして、金銭面以外に10年用パスポートをおすすめする理由は顔写真。
友達と海外旅行すると必ず話題になり、5年以上も前の顔写真だとツッコミどころ満載です!
10年用は多少費用がかかっても写真はお店で「奇跡の一枚」を撮ってもらいましょう。
浮世絵デザインがパスポートを魅力的にする
2020年2月から新しく発行したパスポートの査証欄が「浮世絵デザイン」になりました。
江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の「富獄三十六景」から5年用パスポートは16作品・10年用パスポートは24作品が査証欄の背景としてデザインされています。
出典:外務省ホームページ
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/pss/page23_002803.html
これらの作品がモノクロベースでパスポートページに印刷されています。
外国の人が好きそうなデザインです
パスポート査証欄の浮世絵デザインに合わせて「浮世絵パスポートケース」を購入しました。
パスポートケースは「凱風快晴」「神奈川沖浪裏」の2種類。
私は赤色パスポートに「神奈川沖浪裏」を組み合わせています。
いかがでしょうか?
赤色背景も良い感じです。
個人的に「凱風快晴」より「神奈川沖浪裏」が好みです。
海外旅行のパスポート注意点
パスポートは海外で大切な身分証になります。
正式な身分証明書になるので大切に取り扱ってください。
パスポート顔写真は真顔で撮る
パスポートの顔写真は微笑んだ写真を用いても発行されますが各国の税関職員の反応はさまざま。
【筆者の体験】
印象を良くしようと思って少し微笑んだ写真にしました。一度だけタイの税関職員に「なぜあなたの写真は笑ってるんだ?」と尋ねられ、露骨にイヤな顔をされた経験があります。
税関職員の判断で入国拒否される場合があります。
顔写真が微笑んでいる理由で入国拒否はないとは思いますが、価値観の違いから不真面目と感じる人もいるのでパスポート顔写真は笑みナシをおすすめします。
海外でパスポートを見せびらかしてはいけない
浮世絵デザインのパスポートを外国の方に見てもらいたいですよね。
しかし海外で気軽にパスポートを見せるのは注意してください。
もしかすると「単純にかっこいいから欲しい」という理由で盗難にあうかもしれません。
海外でパスポートを紛失したら「帰国のための一時渡航書」を入手する必要があります。
※新規パスポートの発行も可能、発行まで10日ほどかかります。「戸籍謄(抄)本」が必要
帰国のための渡航書に必要なもの
- 「紛失理由が記載された書類」を現地の警察署で発行
- 「紛失一般旅券等届出書」を日本大使館で記入
- 「渡航書発給申請書」を日本大使館で記入
- パスポート用の顔写真(縦45mm X 横35mm)
- 身分証(運転免許証や国籍が確認できるもの)
- 帰国便の詳細
対応に追われて海外旅行どころではありません。
特に現地警察とのやりとりは大変です。
言語の違いからコミュニケーションが取れない場合は翻訳アプリや身振り手振りで伝えることになります。
年のためにパスポート・身分証のコピーを用意しておくと安心です。
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このパスポートで早く旅したい!
最近はノマドワーカーが増えて働く場所にこだわる必要は少なくなっています。
日本よりも物価の安い東南アジア移住を目標にする方もいるのではないでしょうか。
5年用・10年用、どちらのパスポートを発行しようか迷った場合は滞在目的に合わせて考えてください。
早く浮世絵パスポートで旅したいです