長時間労働やパワハラ・モラハラがはびこるブラック企業。
私は、日本・海外合わせて4社のブラック企業に勤務した経験があります。どこも似たような職場環境でしたが、すべての職場が最悪だったわけではなく、2社は楽しく働けて、2社は二度と関わりたくない。
考えた結果、楽しく働けた職場には共通点がありました。
それは上司と友好関係が築けていたということ。
- 友好関係を築けた:仕事やプライベート話を気軽にできて、業務で助けてもらったり相談に乗ってもらったり。何かとお世話になりました。
- 友好関係なし :業務では無理難題を次々とふっかけられ、プライベート時間まで介入されて、毎日何かしらの嫌がらせを受けました。
どちらも理不尽な環境のブラック企業。それでもこれだけの差が。
この経験から、業務スキルよりも上司とやりとり上手な人材が優遇されていると実感しました。
つまり、上司に認めてもらえるか否かで働きやすさが激変します。
現在ブラック企業で働いている方は、これからお話する雑談スキルを身に着け、働きやすい職場環境を自らの手で築き上げてください!
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ブラック企業で働く上司はこんな人ばかりだった
まずはじめに、私が見てきたパワハラ・モラハラ当たり前ブラック企業で働く、上司や役員の特徴をお伝えします。
簡単にまとめると
- 自分よりも立場が上の人には → 従順・褒めまくる・基本笑顔
- 自分よりも立場が下の人には → 偉そう・マウントを取る・気分で対応が変わる
日本でも海外でも、「立場が上の人が言うことは絶対」という雰囲気が職場全体に流れています。
非常に面倒ですよね。周囲を圧倒するずば抜けたスキルがない限り、この構造は変わりません。
ほとんどの人がこのように感じるかと思います。でもご安心ください、ほかの方法でも状況を変えることができます。
それは
ポイント
スキルがない状態で働く場合は、上司と友好関係を築くことに集中すること
ブラック企業を働きやすい職場にするには上司と友好関係を築くことが手っ取り早いです。
なぜなら、上司は、自分を慕う部下を優先する人ばかりだから。
言い換えると
- なつく部下や後輩には甘い
- 気に入らない人には厳しい
評価基準は、好き・嫌いといった上司個人の感情が優先されます。
※ブラック企業4社に勤務して「こんな上司ばかりだった」という私の体験談になります。全てのブラック企業に当てはまるわけではありませんので、一例として参考にしてください。
上司と友好関係を築く雑談スキル:5ステップ
それでは上司と友好関係を築くために効果的な雑談スキルを、5つのステップに分けてお伝えします。
上司と友好関係を築く5ステップ
- 観察する:こだわりを探す
- 尋ねる :話題をふる
- 聞く :興味津々に聞く
- 質問する:気持ちを添える
- 話す :失敗談を話題にする
ステップ1,観察する:こだわりを探す
興味や関心があるから「こだわり」ます。まずは上司を観察して、何にこだわりを持っているのか推測しましょう。
こだわりは、行動・仕草・服装・持ち物など、どこかしらに現れています。
- 釣りの話ばかりしている → 『釣りが大好きなんだろうな』
- いつも同じ服装 → 『決断回数を減らす、意識高い人かも』
- 小物はモノトーン色で揃えている → 『配色にこだわりがあるかも』
こだわりを推測したあとは、『じゃあこの話をすれば盛り上がりそう』と考え、興味ある話題を集めていきます。
ポイント
同じ趣味(こだわり)が見つかれば大チャンス。マニアにしかわからない話ができると、仲間意識が芽生えて友好関係を一気に築くことができますよ!
ステップ2,尋ねる:話題をふる
ある程度推測した材料が揃いました。
つぎは、そのなかで自分に興味・関心がある話題をピックアップします。
理由は「本当に知りたい」という態度で話を聞くため。
- 表情
- 反応
- 話を聞く姿勢
- 声のトーンなど
演技ではなく自然な反応をすることができます。
なんでもかんでも上司をヨイショしていると、
上司自身のことは棚に上げ、一線を引かれてしまうのでご注意ください。
このような事態を避けるために、本当に聞きたい話題を中心に話を聞きます。興味があるという気持ちは相手に伝わりますよ。
こんなときは、ステップ3を参考にしてください。やりすぎ厳禁ですが、テクニックを使うことである程度自然体で話を聞くことができます。
ステップ3,聞く:興味津々に聞く
コミュニケーションの心構えは相手に気持ちよく語ってもらうこと。
そのためには相手が話したくなる反応をする必要があります。
具体的にいうと
話を聞くテクニック
- 少し前傾姿勢
- 会話のペースを合わせる
- 相づちをする
- オウム返しで聞き返す
上記のテクニックを取り入れて話を聞くと
上司自ら話してくれる、つまり「もっと話したい」と思ってもらえる環境を用意することができます。
話し込んで、「もうこんな時間なの!?」と思わせれば大成功。時間を忘れて会話にのめり込んだ証拠です。きっと翌日から柔らかい態度になっているでしょう。
徹底的に気持ちよく語ってもらうつもりで聞き役にまわってください。
関連
ステップ3,4の「聞く・質問」テクニックについては下記の記事で詳しく紹介しています。本記事と合わせてご覧ください。
コミュニケーションに苦手意識があるなら「話を聞く」に専念
続きを見る
ステップ4,質問:気持ちを添える
気分を良くする言葉を添えて質問します。
- すごい
- 参考になります
- 知りませんでした
- ありがとうございます
これらを添えて質問につなげると、上司は無意識に「自分の話が役にたっている」と誇らしく感じています。
(例)海外出張中の両替方法
えっ、両替所に行かなくてもデビットカードでATMから現地通貨が引き下ろせるんですか!?それは知りませんでした。有益な情報ありがとうございます!ちなみに、ATMで使えるおすすめのデビットカードってありますか?
経験豊富な上司の話は参考になることばかり。気持ちよく語ってもらえるような受け答えをして、どんどん話題を掘り下げていきましょう。
ステップ5,話す:失敗談をネタにする
これまでお話した「観察する・聞く・尋ねる・質問する」を意識してコミュニケーションを重ねると、自然に話しやすい関係になっていきます。
そして、さらに距離を縮めるために自分の失敗談を話します。
恥をかいた経験や失敗談は、親しみやすさを倍増させる起爆剤に。
(例)恥をかいた話
聞いてくださいよ!昨日電車で、女性3人ブループがチラチラこっちを見ながら恥ずかしそうにキャッキャしてたんですよ。「なになに?モテ期到来!?」って思ってクール気取って景色を眺めてたら「あの人、ズボンのお尻が破れてるのにカッコつけてる」って笑い声が聞こえてきて・・・恥ずかしすぎて次の駅で降りて全力でトイレに駆け込みましたよ。
このような感じで「恥ずかしい・笑われた」体験を話題にすると、聞く側は親近感を覚えます。
失敗を恥ずかしがることはありません。サラッと失敗談を語れる人は魅力的ですよ。
コミュニケーション前の基本姿勢「敬う・挨拶する・仕事する」
コミュニケーションは大切ですが、普段からの姿勢も気をつけなければなりません。
上司から好印象な人の行動を観察すると、下記のことを実行していました。
- 上司を敬う
- 挨拶はハキハキと
- 一生懸命仕事に取り組む
上司を敬う
ブラック企業では上司を敬う姿勢がなによりも大切に。
そうは言っても「上司のここは苦手」と感じる面も少なからずあるかと思います。しかし、そのような気持ちはブラック企業では不要。
感情を優先する上司が多いので、上司に対するネガティブな感情は損にしかなりません。
ブラック企業で上手に立ち回れる人は、徹底的に上司を敬います。不満があったとしても人前で上司を否定することは決してありません。
理由は2つ
ポイント
- 上司の耳に入る可能性がある
- 愚痴や不満を口に出しても解決しない
ストレス発散のつもりが、嫌な部分を再認識して余計にストレスが溜まります。おまけに、巡り巡って上司の耳に入ると一大事に。それこそ働きにくい職場へ一直線です。
愚痴や不満を言っても状況は何も変わりません。自分を楽にするためには極力尊敬できる点に目をむけ、苦手な部分は受け流す必要があります。
たとえ多くの部分が尊敬できなくても、段取りや業務スキル、コミュニケーション力など、「ここはすごい!」と思える点に全力集中しましょう。
上司に好印象を与えるスキル
「上司のここがすごい!」と尊敬する点を上司がいない場所で話します。もし第三者から本人へ伝わった場合、直接伝えるよりも好印象を与えることができます。
挨拶はハキハキと
ブラック企業に限らず、誰にでも挨拶できる人は魅力的に見えます。
さらに、元気に挨拶すると自分自身も良い気分になるので積極的に取り入れたいところです。
一生懸命仕事に取り組む
ブラック企業は体育会系の社会です。
たとえ業界未経験で右も左もわからない状態でも、できることに対して全力で取り組む姿勢は評価はされます。
飛び抜けたスキルがなくても構いません。上司に「やる気がある」と認められて話す土台に立てる、この気持ちで日々の業務に励みましょう!
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ブラック企業は人間関係が重要です:まとめ
これまでのお話をまとめると
ブラック企業を働きやすい環境にするには
上司と友好関係を築くには雑談スキルが重要
■5つの雑談スキル
- 観察する
- 尋ねる
- 話を聞く
- 質問する
- 失敗談を話す
普段から上司を敬い、挨拶をして、一生懸命取に仕事する
ブラック企業で働いて、上司と友好関係が築けて毎日楽しく働けた職場もあれば、文字通り「寝る間も無く働く」職場も体験しました。
「仕事が大変だから辞めたい」という気持ちより、「この人とは一緒に働きたくない」と感じるほうが、精神的に辛かったです。つまり、「どんな仕事をするのかより、誰と仕事をするのか」が重要でした。
繰り返しになりますが、ブラック企業で働くことはおすすめしません。
それでも、あなたに何かしらの理由があってブラック企業で働いているなら、雑談スキルを駆使して上司と友好関係を築いてみてください。
友好関係が築ければ意外と働きやすい職場になりますよ。かなりの激務で病みますが・・・
この記事があなたのお役にたてれば幸いです。