
液体物の機内持ち込み、ややこしいと感じた経験はありませんか?
数年前の私も機内持ち込みルールは難しいと思い込んでいました。
しかし「旅するなら知ったほうがいい」と思い調べてみると、難しく思えたルールはじつは簡単で「もっと早く調べておけば」と後悔したほどです。
そんな体験も兼ねて、この記事では国際線の液体物の機内持ち込みルールについてご説明します。
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液体物の種類

海外旅行の準備をしていると「これって機内に持ち込んでいいのかな?」と悩む場面はあるのではないでしょうか。
機内持ち込みルールが適用されるモノを簡単に説明すると次の通り。
- 液体(水など)
- ジェル・クリーム状のもの(ハンドクリームなど)
- スプレー(口臭スプレーやエアゾールと呼ばれるもの:制汗スプレーなど)
この他にも医療品は例外扱いなど、細かなルールはありますが使用頻度の高いものにしぼりお伝えします。
詳しくは国土交通省のページにてご確認ください。
量的制限の対象となる液体物のリスト
出典:国土交通省:液体物のリスト
平成27年10月1日現在 航空局安全部空港安全・保安対策課航空保安対策室
機内に持ち込める液体物
医療品はそのまま機内に持ち込めます。
プラスチック袋に入れる必要はありません。
保安検査のときに診断書や処方箋を検査員に提示しますが、診断書や処方箋がない市販の商品もトレーに入れておけば問題ありません。
申告すればそのまま機内持ち込み可能
- 目薬
- コンタクトレンズの保存液
- 使い捨てコンタクトレンズ
- 咳止めシロップ
- 糖尿病の食品
※機内で使用する分のみ持ち込み可能、大量に持ち込むと没収対象になります。
検査員により判断基準は違うのでご注意ください。
申告といっても検査場で一言

と伝えるだけ。
言わなくてもトレーに入れて流せば理解してくれますよ。
液体物制限の対象外とされた「申告の必要なく」機内持ち込み可能な品はほかにもあります。
申告なしで機内持ち込み可能
- ウェットティッシュ
- 美容パック(紙製)
- お菓子(アメ、キャラメル、ガム、チョコレート、クッキー、ポテチなど)
- 和菓子(団子、まんじゅう、おはぎ、ドラ焼きなど)
- 洋菓子(蒸しケーキ、パウンドケーキ、バームクーヘン、ドーナツなど)
検査のときはカバンに入れたままで問題ありません。
持ち込みルールがある液体物
つぎに紹介するものはルールを守って機内に持ち込む必要があります。
飲食
- 飲料(水・お茶・炭酸飲料・ジュースなど)
- 食料(ヨーグルト・プリン・ゼリー、アイスクリームなど)
身の回り品
- 歯磨き粉
- 軟膏
- 乳液
- 化粧水
- 保湿クリーム
- 洗顔フォーム
- シャンプー・コンディショナー
- ジェル状リップクリーム(スティックタイプはOK)
- 口臭スプレー
- 制汗スプレー
- 香水
使用頻度の高そうなものにしぼって紹介していますがたくさんありますね。
持ち込み不可

つづいて機内に持ち込めないもの・海外へ持っていけないものを紹介します。
「預け入れ」ならOK
スーツケースなどにいれてチェックインカウンターに預ける(手荷物として機内持ち込みNG)
- 防水スプレー
- 衣服用スプレーのり
※注意点:スプレーは毒性や腐食性がなく、「火気注意」などが記載していないもの
海外へ持ち出せないもの
機内持ち込み・預け入れともに不可
- 催涙スプレー
- 塗料スプレー
- アルコール度数70%を超える飲料
護身用の催涙スプレーも持ち込み禁止になりますのでご注意ください。
液体物の機内持ち込みルール(国際線)

液体物に含まれる大まかな種類をお伝えしましたので海外旅行前にご確認ください。
ここからは、液体物に指定されている品を持ち込むルールについてご説明します。
機内持ち込みルール(国際線)
ルールに満たない場合は没収(破棄)されます。
液体物の機内持ち込みルール(国際線)
- 再封可能なジッパー付き透明プラスチック袋(サイズ:縦横の合計400mm以下)
- 1袋の最大容量は1リットルまで
- 液体を入れる容器は100ml以下
- ひとり1袋まで
注意点
- 液体は100ml以下の容器に入れる(130ml容器に入った半分使用済みの歯磨き粉は持ち込み不可)
- マチ付き(底が広がる)タイプはマチ部分もサイズに含まれる
- ジッパー部分が閉まるように詰める(詰め込みすぎ注意)

こちらの歯磨き粉は半分ほど使用(残り65g)していますが、容器が130gなので機内持ち込みできません。
※「100g = 100ml」と考えてください
機内持ち込みパッキング(袋詰)の例

透明プラスチック袋は多少絵柄があっても問題ありません。
おすすめの透明プラスチック袋はジップロックのフリーザーバッグMサイズです。
ポイント
大きさ:「縦189mm・横177mm」、基準内(縦横の合計400mm以下)」
厚みがあって丈夫です。
下記の記事でジップロックの活用法を紹介しています。合わせてご覧ください。
-
機内持ち込みだけじゃない!海外旅行者目線のジップロック活用法
続きを見る
いろいろ使えて便利ですよ。
持参しなくても良い荷物
ここまでは国際線の機内持ち込みルールと、対象になる液体物をご紹介しました。

と荷造りを始める前に、持っていくものが本当に必要なのか一度考えてみてください。
生活用品は現地調達が可能
旅慣れする前の私は「これも持っていった方がいいかな?」と悩み抜いて選別したものを、一度も使用せずに持ち帰るという経験をたくさんしました。
荷物を増やすほど移動が大変になります。
たとえ数百グラムの小物でも、あれもこれも増やすとあっという間に数Kg。
そこでご提案です。
現地調達してみてはいかがですか?
旅行先で購入できます
- 整髪料
- 制汗スプレー
- 歯磨き粉
- シャンプー・コンディショナー
- 乳液・化粧水・保湿クリームなどの化粧品
これらのほとんどはスーパーマーケットやコンビニなどで購入できます。
国際的に有名なブランド品のほか、見たことのない現地メーカーもたくさんあって面白いですよ。

現地調達のメリット
荷物が減らすと移動が楽になること。
そして、スーパーマーケットは意外と楽しめます。
意外と楽しい現地スーパーマーケット
- 日本でまず見ない斜め上をいく商品
- 日本にはない限定パッケージ
- その国の店員さんの接客態度
- その国特有のお店の雰囲気
日本では味わえない体験ばかりで驚きの連続です。
海外で購入した商品が自分へのお土産になるのも魅力的。

ニベア青缶はタイで、ヴァセリンは韓国で購入したものです。
ニベア缶は中身を詰め替えて未だに愛用中。

お土産で荷物が増えると考えて、出発便は「機内持ち込み」、帰国便は「預け入れ」の航空券
3泊4日ほどの日程だと荷物は「機内持ち込み」のみで海外旅行できます。
航空券の費用を抑えられてお得です。
しかし帰国時は荷物が増えている問題が。
増えがちな荷物
- お土産
- 食べ物
- 雑貨 など

行きは「機内持ち込み」だけで荷物がまとまりました。でもお土産で荷物が多くなったから、帰国便は手荷物だけじゃ無理です
このような状況は帰国便だけ「荷物預け入れ」オプションをつけると解決します。
航空会社により費用は異なりますが、だいたい7,000円ほど追加すれば20kgまでの預け入れが可能です。
帰国便の「預け入れ」を見越して海外旅行のバッグを選んでください。
ちなみに私のおすすめはボストンバッグです。
ボストンバッグの魅力について下記の記事で説明しています。よろしければご覧ください。
-
ボストンバッグで旅する5つの魅力|【東南アジア】海外ひとり旅
続きを見る
帰国便だけ「預け入れ」にすることで費用を抑えながらたくさんお土産を持ち帰れますよ。
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身軽に海外旅行

没収は避けたいですよね。
旅行を始める前から気分を害したくありません。
国際線の機内持ち込みルールを知り、どのアイテムが規制対象になるかを知っていれば手荷物検査は怖くありませんよ。
スーツケースが不要になる荷造りを目指しましょう。